~* Wakaba Time *~

写真+雑記。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
trackback: -- | comment: -- | edit

紫式部と「地球の用事」 

秋雨と紫式部

この数日は雨ばかりで「秋が来たんだな~」と実感中
過ごしやすい気候だけれど、雨が多いのが春と秋の特徴ですね。

秋雨の中、紫式部の実がたわわに生っていました。
街中で「紫式部」は珍しいと聞いたことがあるので
最初は「小紫」かと思いましたが枝の出かたが正に紫式部~。
山野の植物なので都会では植物園以外ではあまりみられないらしいので
雨の中、出かけてちょっとラッキー♪と思う^^

地球の用事♪

その紫式部の実が落ちて、ブロック塀の上にコロコロと転がっている様子に
まどみちおさんの「地球の用事」のような絵だな~と思いました


     地球の用事
                           まど みちお

   ビーズつなぎの 手から おちた
   赤い ビーズ

   指さきから ひざへ
   ひざから ざぶとんへ
   ざぶとんから たたみへ
   ひくい ほうへ
   ひくい ほうへと
   かけて いって
   たたみの すみの こげあなに
   はいって とまった

   いわれた とおりの 道を
   ちゃんと かけて
   いわれた とおりの ところへ
   ちゃんと 来ました
   と いうように
   いま あんしんした 顔で
   光って いる

   ああ こんなに 小さな
   ちびちゃんを
   ここまで 走らせた
   地球の 用事は
   なんだったのだろう



まどみちおさん、と言われてもピンとこない人でも
「ぞうさん」の歌を知らない人はいないでしょう(歌詞はまどさん作です)
詩のことをよく知らない人には童謡・童話のまどさんの方が分かりやすいのかしら。

「詩はワカラナイ」という人は多いんじゃないかと思いますが
まどさんの詩を「ワカラナイ」と言う人はいるのかな?
そんなにいませんよね?平易な言葉の文学は、間口がひろーいですから^^
(例えば、児童書は子供の読む本ではなくて、子供から読める本ということですよね)

まどさんの詩に説明はいらないでしょう。
他にも紹介したい詩がありますが長くなるので記事たたみます。
「とおいところ」
クモの巣にかかった蚊と空の星を描写しているのですが
この詩を読むと私はその遥かさと、その遥かな距離が一瞬にして縮み
大きな遥かさと小さな刹那さの違いがわからなくなります。
読むとグッときて泣きそうになってしまうんですよぉー私(T^T)
追記に載せましたので、よろしければどうぞ♪




ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
-- 続きを読む --
スポンサーサイト

花を摘む 

トラックバックテーマ 第1048回「花束をもらった・あげた事はありますか」


夫からごくたま~に貰います。大げさなものじゃナイですが。
誕生日は比較的貰うことが多いかも。
ここ2~3年は花束よりもケーキとかお菓子が多いかな。
何でもない時にも買ってきますね。「これ、美味いんだって」とか言って。

0913 052



         
                 高田敏子


       心にひとり
       思うひとを 住まわせて
       花を摘む





0913 053

たった3行なのに、とても広いところに在る詩です。
短詩はそういうものなのでしょうね。
いろんな解釈ができてしまう。
読んだ人の心に添ってしまうから
読んだ先にたくさんの風景がひろがる。

心に住むひとりの人は恋人かもしれない。家族かもしれない、友人かも。
亡くなった恩師だったり、もう会えないかつての誰かかもしれない。
誰かが心に住んでいる人は、一人で花を摘んでいても孤独ではないだろう。

誰かが心に住んでいる、というイメージは
心にあかりがポッと灯った人の絵が浮かびます。
もし、誰も心に住んでいない読み手であっても
この文章からそのイメージが伝わるといいと思う。
文章による疑似体験のように。

私はこの「花」という3行の詩には、3つの花がうかびます。
摘んでいる花。
心に住む、灯りのような人の姿の花。
その花を灯して花を摘む人も花です



PS. 曇りの天気予報でしたが十五夜のお月様が見えました(^^)v




ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ

石垣りんさんの雪崩 

       
       雪崩のとき      
                           石垣りん
   人は
   その時が来たのだ、という

   雪崩がおこるのは
   雪崩の季節がきたため と。

   武装を捨てた頃の
   あの永世の誓いや心の平静
   世界の国々の権力や争いをそとにした
   つつましい民族の冬ごもりは
   色々な不自由があっても
   また良いものであった。

   平和
   永遠の平和
   平和一色の銀世界
   そうだ、平和という言葉が
   この狭くなった日本の国土に
   粉雪のように舞い
   どっさり降り積もっていた。

   私は敗れた靴下を繕い
   編物などしながら時々手を休め
   外を眺めたものだ
   そして ほっ、とする
   ここにはもう爆弾の炸裂も火の色もない
   世界に覇を競う国に住むより
   このほうが私の生きかたに合っている
   と考えたりした。

   それも過ぎてみれば束の間で
   まだととのえた焚木もきれぬまに
   人はざわめき出し
   その時が来た、という
   季節にはさからえないのだ、と。

   雪はとうに降りやんでしまった、
   降り積もった雪の下には
   もうちいさく 野心や、いつわりや
   欲望の芽がかくされていて
   “すべてがそうなってきたのだから
   しかたがない”というひとつの言葉が
   遠い峰のあたりでころげ出すと
   しかたがない、しかたがない
   しかたがない
   と、落ちてくる。

   ああ あの雪崩、
   あの言葉の
   だんだん勢いづき
   次第に拡がってくるのが
   それが近づいてくるのが

   私にはきこえる
   私にはきこえる。



ブログに載せるには少し長めですが、8月15日なので載せたい詩でした。
この詩が書かれたのは59年前です。
戦後6年目の1951年の作品です。(6年!)
そしてここに書いてあることは今、現在進行形でしょう。
この約60年の時間を感じさせない
「きのう書きました」と言ってもおかしくない詩だと思います。

穏やかな語り口ですが、最後の一行の縁に立って作者が見ているものが怖い。
「しかたがない、しかたがない」と転がり来るもの。
「しかたがない」と落ちはじめ「しかたがない」と加速するもの。
この「しかたがない」という感覚は誰もが知っている感覚かと思います。
その感覚が見せる雪崩は、リアルにひたひたと迫ります。

来ないでください、ではなく
来させない、くらいでなければ
すべての「しかたがない」はきっと止まらないのだろう
と、ポツンと思う。

夕陽




ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
thread: 今日のつぶやき | janre: 日記 |  trackback: 0 | comment: 6 | edit

雲を見る 

0527+002_convert_20100527200026.jpg

今日の雲はすばらしかった!
一時、雨が降ったりしながら目まぐるしく変化していました
雲に階層があって、上と下の雲の流れが違う。
さらに低い位置で雲が発生して何層ぐらいになっていたのだろう?

0527-sora+001_convert_20100527211855.jpg

暗くなったり、光が射したり、閉じたり。
どんどん流れて、集まって、散ってゆく。
くるくると表情が変わってゆくのだけど
人間より大きいものは、どうしたってゆるやかだ。

0527+005_convert_20100527200305.jpg

わくわくするような空を見ると、ある詩の一節が浮かぶ。
菅原克己の『マクシム』という詩の一節。


誰かの詩にあったようだが
誰だか思いだせない。
労働者かしら、
それとも芝居のせりふだったろうか。
だが、自分で自分の肩をたたくような
このことばが好きだ、
<マクシム、どうだ、
青空をみようじゃねえか>



最初の一節なのだけど、この節が一番いい。
自分で自分の肩をたたくような言葉。
それぞれの人にあるといいな、そんな言葉が。
それぞれの人の中に
盟友の自分自身がいるといいな。

0527+004_convert_20100527200223.jpg




ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ
thread: 写真日記 | janre: 日記 |  trackback: 0 | comment: 4 | edit

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。