~* Wakaba Time *~

写真+雑記。

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遠くからの声が聞こえる 

ゆらぐ夕焼け 


  灼けつく海の声
                        福島敦子


灼けつく海の声
をしばらく聞かない

バスの車窓から盛り上がって見える海
マーケットの帰り道に自転車を漕ぎながら近づいていく海
流しの前の小窓の中 港祭りの打ち上げ花火をひゅるひゅると吸い込む海

ざわわわ
さわわわ

静かに一日が終わる
目を閉じて灼けつく海を見つめる
あの水平線の向こうに何があるのか
耳を澄まして
もっと
もっと研ぎ澄まして
耳を伸ばしてつかまえたい

などと今は思わない

ざわわわ
ざわわわわわわ
角の丸いガラスの破片 木ぎれ 海髪海苔(オゴノリ)の束 蟹のはさみ
すうっと波がひくひいた後に残っているどうでもいいような漂着物を

愛している



遠くからの声

フィルター:ガラスのコップ
PC加工:無し


今も同人誌などで現代詩を書かれている福島敦子さんの詩です。
(アナウンサーの人ではないですヨ^^)
10数年前に『詩学』という雑誌で<草の便り>シリーズを
発表されているのを読んだのがはじめて。いっぺんでファンになった。
当時の自分の内側に散らばるものが言葉になって並んでいたのだもの。

<草の便り>シリーズ。
『れんげ草』の最終節のとめどなくあふれる短い言葉の羅列。
『露草』の身をけずるようにして持ち帰った小さな青の無残さ。
『エノコログサ』の童女のような狂気やラストの激しい展開。
どれもこれも好きだったなぁ。

この詩は草の便りシリーズの後、しばらくしてから書かれていて
激しさや焦燥感は波が引くように消えている。
『すうっと波がひくひいた後に残っているどうでもいいような漂着物を/愛している』
ああ、この二行が大好きだー。
・・・・って、まったく知らない興味無い人すみません(^^;)



写真は海の写真じゃないんですけど
夕景でブレると『遠くからの声』っぽく思ったので^^




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この記事に対するコメント

こんばんは☆

今日の写真も綺麗ですねぇ~!
焼け付くような赤と、対照的な闇と。
何だかドキドキしちゃいます(*^∀^*)

福島敦子さんという方は初めて知りましたが、
詩の中で「耳を伸ばしてつかまえたい。などと今は思わない 」って
うち消しているところに魅力を感じました。
何か、そういう気分ってわかるような気がします…。
そうしたいんだけど、今はやらない、みたいな。
マイナスの意味ではなく、ただそうある感じっていうか…む~うまく言えないです!
(^ ^;)

最後の「すうっと波が~愛している」という2行、わたしも好きです!!

ゆさ #- | URL | 2011/06/06 23:47 * edit *

驚きました

色:FF0000]凄い海の風景!

若葉さんの詩かと思いました。

お写真とタイトルぴったりですもの。
焼けつきそうな夕日。[/色]

やがて、水平線に沈んだ後の静けさ。
 
波が去ったとの穏やかな渚。
夢のかけらの様な漂着物。

山国の私は、そんな渚を歩いてみたいと夢見ています。
藤村の”椰子の実”などを思い浮かべながら・・・[/色][絵文
301][


S子 #- | URL | 2011/06/07 13:32 * edit *

ゆささんへ

きゃあ♪ありがとうございます^^
ゆささんにドキドキしてもらえるなんて
私がドキドキしちゃう~~♪

「うち消し」。私もこの技法(?)が好きなんですョ。
特に好きなのが中原中也の『北の海』。
<海にいるのは あれは人魚ではないのです。
 海にいるのは あれは 浪ばかり。>
うち消す事で荒れた波間に居ないはずの人魚の残像(幻影)が見えてしまうのに、うっとり♪
福島さんのこの詩はゆささんのおっしゃるとおり
>マイナスの意味ではなく、ただそうある感じ
という視線の保ち方が美しいと私は思います^^
落ち着いた自然な心音のような波の音。
かつてあった激しさをうち消しすことで生まれる残像で
その残像を湛えた『今の目』で見る漂流物。ああ、うっとり。

最終2行イイでしょう!o(≧∀≦)o
この良さをわかってくれる人がいて嬉すぃ~~♪

*若葉* #- | URL | 2011/06/08 11:56 * edit *

S子さんへ

いえいえ、わたくしはこのような素敵な詩は書けないです~。
素晴らしい風景であり情景でしょう!^^

この方の詩を一度はブログにUPしたいと思ってました。
この写真を撮ってから見ていると、この詩を連想したので
記事にUPさせてもらったんです(勝手に^^;)

私も海無し県に生まれ育ち
今もめったに海を見る機会が無い生活をしているので
海には大きな憧れがあって、この渚をことさら美しく思います。
時折、この渚に来て作者と一緒に海や漂流物を見る事が嬉しいのです。
藤村の「椰子の実」は悲しくて遥かで切ない歌ですね(T^T)

*若葉* #- | URL | 2011/06/08 12:17 * edit *

うねるような感動がありますよね。
たぶん、冷たい水底での、ごごごごごっていううねり。
海底火山の噴火のような。

けれども福島女史の詩を読むと、なるほどなあって思います。
溶岩とか物質的なものではなく、心のうねりが聴こえてきそうです。

サクラ #- | URL | 2011/06/10 18:58 * edit *

こんにちは~^^

深い色合いですね~!

闇の部分の、黒じゃない、太陽の焦げたような色が
とっても奥深くていいですね!

「どうでもいいような・・・」は人間の目線でどうでもいいような、
ですもんね。宇宙から見れば、差はないのかも知れませんね。
そんな風に感じました。

ルビィ #t50BOgd. | URL | 2011/06/12 10:27 * edit *

サクラさんへ

> 海底火山の噴火>
あー、いいイメージだな~。冷たくて激しい感じ。
地上にあるのと同じ物が海中にあるだけなのに深みを感じる。
たぶんそれは私が<海中>を<心中>や<精神世界>のイメージとダブらせているからかも。
『海嶺』とか言葉だけでうっとりだわ♪

今回の写真は詩に対しての『挿絵』的にしてみました。
なので詩と写真セットで<心のうねり>を見てくれてありがとう^^

コメント遅くなってごめんね(><)

*若葉* #- | URL | 2011/06/12 22:06 * edit *

ルビィさんへ

> 闇の部分の、黒じゃない、太陽の焦げたような色>
これはこのカメラのおかげなのです^^
他のカメラ(コンデジだけど)幾つか見たのですが
この色合いが出にくい感じでした。
私もこの色を気に入っているのです♪

そうですね。宇宙から見れば何事も大差ないんでしょうね~。
でも人は地上にいるので、その小差で生死が分かれる時も多々あり☆
上手くいかんですなぁ。
ルビィさんの「そんな風に感じました」はルビィさんらしいな、と思いました。

「どうでもいいような漂流物」こそ日常を彩り人生を彩るものかなって思います。
人間を越えた「遠く」ばかりを見ていた作者が
「日常」を抱きしめた瞬間のようで感動しました。
作品はいろいろな解釈になるのがおもしろいなぁ。

*若葉* #- | URL | 2011/06/12 22:47 * edit *

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